小名浜レポート

2012.06.24

 先日、建築士会の研修旅行で福島県いわき市に行ってきました。

震災から一年以上が経過し、まだ残っている当時の痕跡と復興の様子を同時に見ることができ、とても貴重な体験でした。



小名浜港より少し北にある漁港の岸壁が大きく崩れていました。津波の破壊力を実感しました。


木造住宅では一般に使われているアンカーボルト。
この辺りは目の前に海があり、まともに津波を受けてしまったそうです。


かつて集落だった所ですが、家が消失してコンクリートの基礎が残っています。
少しでも慰めになればと、ボランティアの方がペイントしてくれた心遣いが切なく思いました。



寺院の境内に発生した断層。(木の後ろ)高さは60~70cmくらいでしょうか。 
このような断層が富士山周辺(というより日本中)にもたくさんあるようですね。


憎や恋しや~♪塩屋の岬~♪
僕もちょっと古い歌知ってるなぁと思っていましたが・・



仮設の商店街です。震災の火災で焼失してしまい、商店街ごと移ってきたそうです。
ここで、大量の酒と肴を自分のためではなく、復興支援の一環として仕入れました。( ̄▽+ ̄*)
僕はさくらんぼ一パックその他いろいろをバスの中用として買いました。



宿泊場所のハワイアンズではフラダンスショーを見ました。
すごかったです。↑
この人たちこそ「専門家」「プロ」という印象を持ちました。
 
復興が進む小名浜港です。
上の写真はサンドコンパクションパイル工法といって、地中に砂を投入しながら揺動圧密して杭を形成し、地盤支持力を高める方法です。


石炭岸壁の荷揚げ機械です。
復興した岸壁には中国から石炭が輸入されてきていました。
石炭は、近くにある小名浜共同火力発電所と、10km北にある広野火力発電所などで使用されます。
被災地に活気と力強さが戻りつつあると実感しました。

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